操作法
彼が携帯を買って来た
あの機械音痴の彼が
【操作法】
「携帯の使い方…ですか?」
とある休日の午後。
読書に勤しんでいた私の元に現われたのはヴィンセントだった。
最後に会ったのはミッドガルだから少し久しぶりだ。
「でも何でいきなり?今までは持とうともしなかったじゃないですか」
「その…何だ。持っていた方が何かと便利なんだろう?」
「便利ではありますが…」
言っては何だが、ヴィンセントは機械類との相性が凄まじく悪い。
使っている武器は銃なのに、何故扱えないのだろう?とは思うのだけれど。
「と言うか、携帯の説明書見なかったんですか?」
「字が小さい…」
老眼か
「まぁ…折角会いに来てくれた事ですし、構いませんよ」
手にしていた本を閉じ、私はヴィンセントに付き合ってあげる事にした。
ヴィンセントが購入した携帯を見せてもらうと、何とも凝った携帯だった。
彼の銃に付いているレリーフと同じデザインだ。
「えーと、まず電話機能ですが…ってまさか出来ます、よね?」
「………」
彼は無言の否定を行なっている…
「え、ええとですね、まず通話ボタンを押します」
「これか?」
ヴィンセントは自分の携帯のボタンを押した。
すると彼の携帯は機械的な音と共に全ての操作を受け付けなくなった。
「ヴィンセント…電源切ってどうするんですか…」
「……切れていたのか」
何の悪怯れもなく言うヴィンセント。この調子では先が思いやられそうだ。
事実、電話機能だけで1時間も掛かってしまった。
しかし教えると言ってしまったのだから途中で放棄する訳にもいかない。
「じゃあ、私の携帯番号教えますからやってみて下さい」
頷く彼は私が教えた通りに携帯を操作していく。
そして…
「繋がった」
「え?掛かって来てないですよ?」
私の携帯は云とも寸とも答えていない。
もしかしたら、私が間違った番号を教えてしまったのだろうか?
「ヴィンセント、どこに繋がってるんですか?」
「……来々軒」
どこの次元だ。
とりあえず一言詫びさせてから電話を切らせた。
リダイヤルを見ると私の携帯番号とは違う番号。
「じ、じゃあ今度は私が掛けますから取って下さい」
私が掛けるとすぐにヴィンセントの携帯が鳴り始めた。
耳元へ持って行き、ボタンを押し…
ぶつっ
切れた。
ヴィンセント方を見ても繋がっていないと「?」を飛ばすだけ。
…めげずにもう一度
ぶつっ
「…ヴィンセント、ボタン間違って押してなかった?」
「………」
今日ほど彼の無言の肯定が恨めしく思った事はない。
私は溜息を付きつつ、もう一度操作方法を教える事となったのだった。
そして更に3時間後。
ようやく操作方法をマスターしたヴィンセントは、めでたく電話機能を使えるようになったのだった。
「これでもう大丈夫ですね。お疲れ様」
「礼を言う。ありがとう」
「困った時はお互い様です」
そう言って微笑むと、彼も珍しく微笑んだ。
少しばかり教えるのに苦労したが、彼が笑顔になってくれたのならいいかと思えた。
…そして数日後
「こ、今度はメールのやり方ですか…」
再び教えを請いに来たヴィンセントだった。
今度は一回で覚えてもらえると良いのだが…不安だ。
終
あとがき
これぞ秘儀!名前変換無しだけど夢小説!ををっ!何ともお手軽な夢だろうかッ!
…御免なさい。浮かれ過ぎました(反省)
このヴィンはAC後を使用してます。
マリンに「信じらんない!」って言われたからDCで携帯買ったんだと僕は信じてるよ!そして機械音痴である事も!(笑)
つかほのぼのって言われたのにギャグ風味になって御免。ほのぼの初挑戦だった故にサパーリで…ッ!未熟な某を叱って下されお館様ぁぁァァァ!(笑)
申し訳ないとのたまいつつもこのブツを相互記念として提出致します。
相互、改めて感謝致しますです。これからも末長くよろしくであります!新巻氏!(敬礼!)
ありがとうな気持ち
らいとさんから相互記念作品です!
あぷすんの遅くてごめん!
お返しの作品遅くてごめん!
こんな私に素晴らしい作品ありがとう。
ヴィンがかわいい。
てかおじいちゃんだよ。
ヒロインの受難。
あれから彼はちゃんとメール機能を理解することができたのだろうか?
とっても面白かったです!
これからもよろしくらいとどの!
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