軍人サナサス
「認識が甘い」
幸村は佐助ののんびりとした考えをたしなめる。
「お前も男なら、この発散させることができない辛さをわかるだろう。自分の性欲を解消できたら男でも女でもかまわないと思っているものが出てきてもおかしくはないだろうが」
「だからって、俺が狙われるとも限らないでしょ?」
軍には俺なんかよりかわいいこだっているわけだし、とやはりまともに相手をする気がない。
「……お前、いつか泣きをみても知らないからな」
幸村がぎろりとねめつけると、佐助はひょいと肩をすくめた。
「はいはい。忠告痛みいります」
佐助はようやく幸村から銃を取り返し、手入れの続きを再開した。
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まったく、と幸村は呟いた。
自分の魅力を知らないとは本当に困ったものである。
軍の男たちのどれほどが佐助を虎視眈々と狙っているのか、それを考えただけで頭が痛くなる。
吐く息には苛立ちが混じる。相手にされなかった怒りより、危機感のなさに幸村は腹が立つ。
何かあったときに傷つくのは自分だということに何故気付かない。
何かあったときにはもう遅いのに、何故警戒しない。
まあ。そういうことがおこらないために、俺が守ればいい話なのだろうが……
それでも限界がある。
四既