発掘したのでアップ。
結構前に書いたやつ。



「だん"にゃ"〜!」

絶叫して部屋に飛びこんできた猫に、勉強会が邪魔される。

「おい幸村」

あいつはうるさいから追い出しておけって言っただろうと政宗が目で険悪に訴える。
幸村はそれに苦笑した。
佐助は普段、政宗がいうほどうるさくはないのだが、客人が来るといつもの五割増しくらいに幸村に甘えてくる。
幸村が自分を相手にしてくれないやきもちからきているのだろうが、幸村はそれを政宗に告げない。
言ったところでくだらないと一笑に付されるのが落ちだ。
幸村にしがみつきにゃーにゃー鳴く猫に一体どうしたと幸村は尋ねる。まあ、ど
うせ。相変わらず小太郎がらみなんだろうが。

「小太郎が慶次に取られたーーー!!!」

ああ、やっぱりか。

佐助がだだをこねて騒ぐ理由は分かり易すぎる。
大体、毎回これだ。
小太郎が慶次に取られた。
小太郎が遊んでくれない。
小太郎が病気になった。
小太郎が小太郎が小太郎が。
妬けるくらいに"小太郎が"を繰り返す。
ちりちりと胸を焦がすもの。

"ペット"に抱くものとは思えない、可愛がるだけの愛情からかけ離れた愛情。

「あーわかったわかった」

幸村は猫の背を撫でてやる。

政宗は、けっと吐き捨てそっぽを向く。

幸村が背を撫でていると猫は気持ちいいのか幸村にしがみついたまま眠ってしまった。

幸村ははあとため息をついた。

「欲求不満がたまりそうだ」



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