猫佐助
以前書いて、ほとんどの話しの内容が消えたいたやつを手直ししてあぷ。
時間的には、こっちの話しが先
嘆かわしいことに、この学校には男女わけて着替える更衣室というものがない。
体育の授業がある場合、教室で男女一緒に着替えなくてはならないのだ。
女子は必死に肌を見せまいとこそこそ着替えるが、たまに肌色の部分がチラリと見えてしまう。(見たくないと言ったら嘘になるが)幸村はそれを見ないように女子が着替えていない方向を向いてシャツを脱ぐ。
その時、女子が後ろでこそこそと話し始めた。
『ね、もしかして……真田くん』
『え。やだなあ。他の男子と違ってそういうのまだだと思ってたのに……』
女子の会話が気になってか、友達が幸村の背中を見る。
そして、絶句した。
「……お前、もしかして彼女できた?」
「は?」
「だってその背中……」
背中にあるのは、佐助の残したひっかき傷。
そこから連想されるものに思いいたり、幸村は懸命に否定した。
「違う!これは猫だ!」
「このくっきりと十本の爪あとが猫なわけないだろ!
お前いつの間にこんなことする仲の彼女作ったんだ?
白状しろ!」
「だから、違う!
彼女じゃなくて、佐助が……」
幸村のその言葉にクラス中がしんと静まりかえった。
幸村は墓穴を掘りまくっていることに気付いた。
「佐助……男……
っっお前男に手を出したのかよ!」
友達が騒ぎたてる。
クラスの一部の女子が黄色い声をあげ、皆好奇心旺盛に騒ぎたてる。
まじかよ真田。
えーそっちの趣味だったんだー
それをふりきるように叫んだ。
「……いや!違う!断じて違う!」
「だったらその背中は一体なんなんだ!?」
「こ、これは佐助がいきなり抱けと言ってきてっ」
ストレートな言葉にクラス中が色めきたった。彼の一挙一動に全員注目だ。
ちなみに抱けではなく、佐助が言ったのはだっこだ。学校に遅刻しそうだったので拒んだら、思いきりやってくれた。
「だっっやっぱりそっちの趣味なんじゃねえか!」
ちがう!断じて違う!
「抱けと言われたのを断ったら、いきなりひっかいてきたんだ!」
猫のものよりは鋭くないが、ひとのおおきな爪で痕がのこるほどがりりと。
「ことわる!?」
一部の女子がもったいない!と騒ぎだす。
受け子がせっかく誘ってるのにもったいない!
そうよ。そうよ。真田くんの馬鹿。
「なんでそんなもったいないことするの!?」
と、ひとりの女子が幸村にくってかかった。
幸村は女子たちの会話に、かすかな違和感を感じつつも、
「頼まれたたびに叶えてやっていてはこっちの身がもたぬ」
と、女子の勢いに負けてたじたじになって言葉を返す。
相手はなんといっても気まぐれな猫。
頼みごとはぽんぽんと変わる。
それをいちいち叶えてやっていたらきりがない。
幸村はそういうつもりで言ったが、クラス中には別の意味で伝わった。
もしかして、かなりの回数こなしちゃってる?
「……え、あそうなの。ごめん。真田くん大変なのね」
幸村はようやくわかってくれたのかとほっとした。
「うん。わかって貰えて良かった」
「すっごく分かった。ふふ、ふふふふ」
女子は不気味な笑いを浮かべ、妙に盛り上がっている友人たちと騒ぎまくった。
視線を友人に戻すと、遠い目で幸村を見ていた。
「そっか……お前違う世界の住人になっちまったんだな」
「?????」
幸村はしばらく疑問符を浮かべていたが、言葉のあやにはっと気付き、懸命に否定し始め、全員を納得させるのに(一部の女子は信じなかった)かなりの時間を要した
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