草助さまとメールしていたときに生まれた猫佐助ねた。
元は猫であった佐助がひょんなことから擬人化。
大好きなのは幸村にだっこしてもらうこと。
しっぽと耳がつくのはお約束
やっぱり書きかけなのもお約束
クラスの女子が外を見てざわついていた。
「誰だろ……あの人……かっこいいなあ……」
「保護者か何かじゃない?」
きゃいきゃい騒いでいるので、何事かと思って外に目を向けたら……
「さっさすけえぇぇっっ!」
思いもしない人物、いや猫の姿に幸村は絶叫した。
幸村の姿に気付き、佐助は嬉しそうに手を振った。
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「へえ、君が佐助さんかあ」
クラスの者たちがしげしげと見てくるのを、猫の習性でいやがり、佐助は幸村の背中に隠れた。
人見知りが激しいわけではないが、こんなにたくさんの人間に見られるのは流石に耐えきれないようだ。
幸村は以前佐助のことを自分を猫だと思っている心の病気を持つ青年を預かっている、と説明した。
猫耳と尻尾はつけていないと佐助はおちつかなくて暴れるんだ、と佐助には聞こえないように説明し、皆を納得させた。
しばらくすると見られるのも慣れたのか、興味深げに学校をきょろきょろと見回す。
幸村の私服を幸村以上に格好よく着こなし(しっぽと耳でどうにも可愛く見えてしまう部分があるが)、女子の注目を集める彼。
一部の女子たちは年上受けよ年上受けよ!と騒いでいた。
「佐助、なんで学校にまで来たんだ?」
幸村が怒り混じりに問うと、佐助はぺたっと耳を伏せて、幸村の様子をうかがうように上目つかいをする。
「……だって、寂しかったんだ……」
「だってじゃない!いつも一人でいても大丈夫だっただろう?今日だって我慢出来たはずだ」
ここはびしっと叱ってやらねばなるまい。
甘やかして、また学校に来られても困る。
「小太郎も構ってくれなかったんだ」
「そんなの理由にならない!」
幸村がきっぱり言うと、佐助はしゅんとした。
二人の会話にみんな顔を赤くしながら大注目だ。
もうちょっと優しくしてやってもいいんじゃないかな、と一部の女子以外の普通の方たちも同情するくらい、幸村の態度は厳しかった。
佐助はすねたのか、いいもんっとそっぽを向いた。見慣れた顔を発見し尻尾をしょんぼりと萎れさせてそちらにいく。
机に座って(行儀が悪い)幸村と佐助の会話を見ていた、慶次である。
慶次は佐助に見覚えはないが、佐助には見覚えがあった。
いつも小太郎を取られて悔しい思いをさせられる慶次だが、叱り飛ばす幸村よりも、こっちがいいと、佐助は慶次の膝の上に座る。
いきなりの佐助の行動に、クラス中がうろたえた。
そしてやっぱり一部の女子から悲鳴があがった。
「佐助!こら!何をする!どけ!すまぬ慶次どの!」
幸村は慌てるが、慶次は気にも止めず泰然としている。
「ん?いいよいいよ気にしないぜ」
慶次は佐助の頭を撫でる。気持ち良かったのか佐助はうっとりした目をし、慶次の胸あたりにぐりぐりと頬を擦りよせた。
そんな佐助の態度に、幸村は何故かいらっとした。
自分以外に佐助が甘えるのが、許せなかったのだ。
「佐助。だっこなら某がしてやるから、すぐに慶次どのの上からどくのだ」
幸村は繰り返すが、佐助はつんとそっぽを向き、「今はけいじの気分」といつものように気まぐれを発揮する。
いつもなら、佐助の気まぐれや我が儘を仕方ないと思って流せたり、許してしまえるが、今回の佐助の気まぐれは見過ごせず、幸村は声をあらげた。
「佐助!」
佐助は慶次の膝の上でびくっと震える。彼の腕にすがるように爪をたて、耳をぺたりとふせてきゅっと身を縮めた。
慶次は幸村から守るように佐助を抱きしめて、いつものように満面の笑みを浮かべた。
「ほら、怖がってるるだろう?俺はいいからさ、そんな怒るなって」
「慶次どのが良くても、俺がよくないっ」
二人の会話に、恋愛ドラマのようだとみんなが思った。
次の言葉に皆が固唾を飲むと慶次があれっと首を傾げ、佐助の額に自分の額をくっつけた。
「けっ慶次どの!」
幸村が突然の行為に顔を真っ赤にして怒鳴る。
思わず掴みかかりそうになった時、慶次は幸村の目を見つめていった。
「こいつ、熱があるよ」
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