こたさす没ネタ書きかけ

乾燥させた植物の根を、粉末にし何十・何百という種類の粉と混ぜ合わせ、"薬"にしていく。
なんの薬であるかは佐助は知らない。

かなりの薬の知識を知る佐助だが、それでも分からないことをたくさんある。
小太郎が己ひとりで編み出した新しい薬かもしれないし、小太郎が育った里で教えられた薬なのかもしれない。

しかし、と佐助は思う。
いくら兄弟とは言え、立場を言えば他国の忍同士。
秘すべき薬の製法をこんなにも簡単に明かしてもいいのかと佐助は弟の警戒心のなさに飽きれる。
見ている自分も自分だと思うが、小太郎は佐助が見るのを嫌がっているわけではないし、大それたものを作っているわけではないのだと、佐助は自分に都合のいい答えを導きだす。

調合も簡単に終わってしまう。

話しかけ、薬の調合を失敗させては悪いと今まで黙っていた佐助が、口を開いた。

「小太郎。それ、なんの薬なんだ?」

小太郎は薬を紙に包み、使った道具を丁寧にしまうとようやく佐助のほうを向いた。

小太郎は指に薬を少しつけて佐助の唇に持っていく。舐めろということらしい。
佐助は躊躇いもせず、小太郎の指を舐めた。
小太郎が自分に何か有害なものを飲ませるはずがないという確固たる信頼がある。

ざらりと舌にさわり、唾液で溶けていく。舌に少し苦味がある。ただそれだけの薬だった。

小太郎は紙に包んだものを全て自分の口に入れる。水を飲まないでむせないのかな?と佐助は心配していたら、小太郎は薬を口に含んだまま、佐助に口付けてきた。 小太郎の唾液で溶けた、どろりとしたものを流し込まれる。

それをなんとか嚥下すると、体がかあっと熱くなった。 小太郎も薬を飲み込んだ。そして、一瞬で挙動が怪しくなる。

「……こた。これ……まさか……」

小太郎は佐助よりも多量に薬を飲み込んでいた。 小太郎は気恥ずかしげに顔を赤くするが、やはり体の奥で生まれる熱には勝てぬのか、佐助に口付けてきた。



佐助に飲ませて自分で飲んだのは媚薬です。


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